トーキングヘッズ叢書TH No.80「ウォーク・オン・ザ・ダークサイド〜闇を想い、闇を進め」
Toe Cocotte販売価格: 1,528円(税込)
毎号テーマ毎にアンダーグラウンド、サブカルチャーを幅広く詳細に詰め込んだ面白い一冊。
今、紙で集めたい本
THシリーズ
サブカルチャー&
アンダーグラウンドアートを
敷き詰めて一冊に。
ぎっしり詰め込まれた
情報と美麗なアートに考察の
コレクションを是非。
“持っていたい一冊”達をどうぞ。
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ゆっくりとした夜に。
眺めているだけでも面白い偏屈なものや美麗なアートがぎっしり詰まっています。
TH No.80 "ウォーク・オン・ザ・ダークサイド〜闇を想い、闇を進め"
A5判・並製・224頁・税別1389円
ISBN 978-4-88375-376-5
発行=アトリエサード/発売=書苑新社(しょえんしんしゃ)
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いっとき巷では、闇営業とかいうものが話題になったりしたけれども、
SNS全盛の昨今、いままでなら闇のままでいられたものが
白日の下にさらされて非難を浴びたりすることが多々ある。
しかし考えてみれば、
中世の闇への憧憬からゴシック・ロマンスが生まれ、
都市の闇への恐怖からミステリが生まれた。
新たな想像力は闇から生まれるものであり、
闇を受け入れること、
闇、つまりウラ側から世界を見通そうという視点は
失われてはならないだろう。
一方、社会には暗雲が垂れ込めて、
別の意味での大きな闇が世界を覆いつつある。
それに絡め取られないように――
闇を想い、闇を進む――
新しい光を見つけるために――。
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■主な内容
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■濵口真央〜闇の中に引きこもる清純な少女
■C7〜来るべき死を想わせる、超現実的光景
■新宅和音〜思春期の少女の、暗い感情の渦
■紺野真弓〜異なる感情が幾重にも重ねられて
■宮本香那〜隠された秘密は、必ず言いふらされる
■萌木ひろみ〜内面にうごめく情念を赤裸々に
■谷原菜摘子〜暗い場所でしか存在できない者の物語
■こやまけんいち絵本館38●こやまけんいち
■四方山幻影話41〜特別編・日本の闇を感じさせるゲゲゲスポット紀行●堀江ケニー
■M氏の暗黒日記●最合のぼる
■闇を往く●タイナカジュンペイ
■闇のインキュベーター〜映画『アンダーグラウンド』、『この世界の片隅に』、『ドイツ零年』などに見る闇の戦後史●浦野玲子
■プロパガンダより無関心〜半径1mの正義がもたらす憎悪●本橋牛乳
■怨念の木下闇(こしたやみ)〜白昼の陽射しにかき消される暗部に目を懲らして●待兼音二郎
■佐川一政〜カニバ、あるいは凡庸な悪の肖像●梟木
■ヒトゴロシの理〜語られるものと隠されるもの●阿澄森羅
■地下に広がる、死やタブーに切り込んだアート群〜タスマニアの美術館「MONA」●ケロッピー前田
■闇に葬りさられた真実に開眼させられる、驚異のコレクション〜別府・書肆ゲンシシャ
◎書肆ゲンシシャ〜稀有なる博物学的宝庫●西牧徹
◎ゲンシシャに陳列されている奇異なものあれこれ●藤井慎二
◎書肆ゲンシシャ店主 藤井慎二インタビュー●取材=西牧徹
◎ゲンシシャと別府の交錯点●藤井慎二
■闇の文学史〜連鎖する自死●志賀信夫
■未来希求的な闇〜春日井建の『未青年』●石和義之
■倒錯という戦略〜ブラック・サバスとH・P・ラヴクラフト●長澤唯史
■社会のウラ道を生きる者たちからの人生の教え〜風俗やらバクチやら●日原雄一
■萩尾望都が描き始めた「楽園の裏側」〜「なのはな」と三池炭坑事故から、『ポーの一族』続編への道●宮野由梨香
■カタコンブという世界の裏●釣崎清隆
■現代に台頭する魔女と、異端として排除されたその歴史●べんいせい
■都市における陰と陽/光と影についての若干●並木誠
■引き籠り実体験〜いまだその暗いトンネルの中にいて●友成純一
■《コミック》 DARK ALICE 31. セイム●eat
■ヤヌスのバカ●ごとうゆりか
■一コマ漫画●岸田尚
■Review
◎タル・ベーラ監督「サタンタンゴ」●岡和田晃
◎テイラー・シェリダン監督「ウインド・リバー」●さえ
◎津原泰水「五色の舟」●放克犬
◎佐藤秀峰「特攻の島」●梟木
◎吉田豪「人間コク宝」シリーズ●日原雄一
◎デヴェンドラ・P・ヴァーマ「ゴシックの炎」●市川純
ほか
■立体画家 はが いちようの世界26〜水場エレジー●はが いちよう
■辛しみと優しみ38●人形・文=与偶
■TH RECOMMENDATION
◎企画展「アルテ・ポプラル――メキシコの造形表現のいま」〜骸骨! 生命! キッチュでカワイイ! 今を生きるメキシコのアートたち!
◎「ヴェネチア・ビエンナーレ2019」レポート〜2年に一度、アートの最前線と向き合い、世界のカルチャーの動向を俯瞰する●写真・文=ケロッピー前田
◎「あいちトリエンナーレ2019」レポート〜展示中止などで揺れた国際芸術祭を再開に導いたアーティストたちに拍手●写真・文=ケロッピー前田
◎神宮字光「Cocon―ココン―」出版記念展〜人形たちが生き生きと動き回る小宇宙
◎「恋する人形は華宵少女の夢の中」〜少女と人形への夢とファンタジー
◎田中流 球体関節人形写真集「Dolls〜瞳の奥の静かな微笑み」〜人形に寄り添い撮影されてきた写真
◎珠かな子 写真集「いまは、まだ見えない彗星」〜自身のもがきと、女の子へのエールがつまった写真集
◎「cross」展〜作品と世界をどうクロスさせるか
◎高田美苗 個展「箱庭のアリス」〜閉ざされた庭に囲われた、少女への幻想
◎須川まきこ個展「妖髪」〜髪で表現される女性の内面
◎三浦悦子展「科白のトルソ」〜身体を侵食されたトルソ
◎前田彩華個展、山本ルンルン漫画家21周年記念展、カネオヤサチコ展〜身体宇宙の神秘をも感じさせる幻想世界
◎NeQro×太田翔「猟奇の家」〜生と死への執着
◎深瀬綾個展、「冬のぬくぬく熟女まつり」、目玉堂個展〜視られるのは観客
◎「人形―ヒトガタ―陳列室」展〜従来の概念にとらわれないヒトガタ展
◎陰翳逍遥36〜東南アジア映画の新たな発見―エキスパンデッド・シネマ、再生の本当の意味―リボーン、大野一雄の「表敬訪問」●志賀信夫
■TH FLEA MARKET
◎カノウナ・メ〜可能な限り、この眼で探求いたします/第37回 不自由な映像たち●加納星也
◎バリは映画の宝島〈カルト編・4〉/《ホラー女王スザンナ》4 年齢を超越した永遠のセクシー小悪魔、カルト・ホラーに新しい世界を●友成純一
◎よりぬき[中国語圏]映画日記/映画の「主張のしかた」さまざま〜『主戦場』『ブラック・クランズマン』『ニッポニア・ニッポン』そして『帰れない二人』●小林美恵子
◎中華圏小説の蠱惑的世界/劉慈欣の中短編を読む●立原透耶
◎ダンス評[2019年8月〜10月]/一世紀以上前の交流が生む舞台〜テアトル・カナ、アマレヤ・シアター、カタルジーナ・パスツジャク、アイヌ●志賀信夫
◎「コミック・アニメ・ゲーム」×ステージ評/スタンレーの魔女、スタミュ、コジコジ●高浩美
◎ビート文学からパンクな生き方へ〜世代を超えてカウンターカルチャーのカリスマだったウィリアム・バロウズ●ケロッピー前田
◎「天才は狂気なり」という学説を唱え、犯罪人類学を創始した奇矯な精神病理学者 チェーザレ・ロンブローゾの思想とその系譜〈33〉●村上裕徳
◎山野浩一とその時代(9)/自壊する毛沢東主義と、「共産主義的SF論」の位置●岡和田晃
◎弦巻稲荷日記/旅する日々〜国立民族学博物館「驚異と怪異」展のさまざまな関連企画に参加して●いわためぐみ
◎文学フリマに関わって●川島俊太郎・花本みちる・池田健一
◎オペラなどイラストレビュー●三五千波
◎TH特選品レビュー
■表紙=濵口真央 《物思い》
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目次において誤字がありました。お詫びして訂正させていただきます。
(誤)110 にんぎょうあそび●タイナカジュンペイ
(正)124 闇を往く●タイナカジュンペイ
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Toe Cocotte販売価格: 1,528円(税込)