再入荷◆キルトピン『翅一片』 [カバネド]
再入荷◆キルトピン『翅一片』
[カバネド]
Toe Cocotte販売価格: 2,800円(税込)
在庫数 ×
商品詳細
物語のカード、コレクション性の高い小箱入りのペンダントです。
これは物語、身につけて寄り添う物語です。
表裏に違う表情を持つ、はねひとひら。
カバネド-Arata Nakajima-
キルトピン「翅一片」
退廃美匂い立つ、死してなお生薫るカバネドのアートを
持ち歩けるアイテム、是非お楽しみ下さい。
「翅一片」
以下作家よりのご案内。
古びたものへの憧景、架空の近代昔話を背景に持つ作品です。
赤錆加工のキルトピンに、
蝶の後翅を両面プリントしたアクリルチャームを麻紐で結び付けました。
付属のカード類には、物語と注意書きが記載してあります。
本体を身に付けて、また箱ごと飾っても楽しんでいただけると思います。
※麻紐は自然素材ですので、紡ぎ具合等により色の出方や太さが異なります。
※箱はマッチ箱の形状で、やや厚口のしっかりとした作りです。
※本体の下には真綿と紅茶葉を敷いています。
情報カード(物語)
翅一片(はねひとひら)
一九一三年の夏、昆虫学者長久保伊佐治とその一行が南米で消息を絶った。
一行が目指したのは大河流域に広がる密林、その奥深くに住むとされる少数民族の村であった。
長久保が探していたもの、それは幻の蝶である。
生い茂る草木や纏わりつく毒虫に阻まれたその村に言い伝えられている蝶の群れ。
外国人にとって非常に難解な言語で「連れ去る者たち」の意味の名を持つ。
それらの奇聞に魅せられた長久保自身は「幽玄蝶」と呼んでいた、と学者仲間は語ったそうだ。
一行が予定日に戻らぬことを憂慮し、捜索に出た現地の警察官数名と領事館職員は、
皮肉にも大群の蝶を目にすることとなった。
一行が乗っていたであろう船が泊まった粗末な船着き場付近を、
捜索隊の船とすれ違いに舞って行ったのだ。
後の聞き取り調査で、どのような蝶だったのかとの質問に対して、職員はこう答えた。
「あまりに突然で呆けてしまったのか、よく覚えていません」
少しの間を置き、口重く続けた。
「ただ、今にして思うのですが、すれ違っただけだったから良かったのかと。
追いかけてしまったら、帰れなかったのではないのかと」
何度か目的地であったとされる村にも捜索が及んだが、これといった足跡も証言もなく、
長久保一行の消息は不明のままとなった。
やがて文明化の波がその村にも押し寄せると、伐採された密林とともに村は消えた。
さらに時は流れ、都会へと移り住んだ元村人の遺品の中に蝶の後翅が見付かった。
それが、この「翅一片(はねひとひら)」である。
本品は複製を透明樹脂に閉じ込め、手軽に持ち運べるよう装飾品とした。
蝶の群れは仲間の死骸を恐れて寄り付かない、との怪談めいた噂話を参考としている。
当然のごとく、長久保の「幽玄蝶」かどうか定かではない。
実物は現地大学に保管されている。
研究対象にもかかわらず担当者が次々と替わり、いまだ分類されず名称もつかないままである。
※人物名称等すべて架空のものです。
Copyright(C) kabanedo All rights reserved.
■セット内容:本体(キルトピン+アクリルチャーム)、箱、情報カード2種、切手風シール
本体サイズ:キルトピン約40mm×13mm、アクリルチャーム約40mm×40mm
箱サイズ:外寸約99mm×61mm×18mm
本製品は、
キルトピン(カブトピンまたはストールピンとも呼ばれます)に
アクリルのチャームを取り付けたものです。
キルトピンは、赤錆加工を施したものを使用しています。
あくまでも古びた雰囲気を出す特殊な塗料ですので、
実際に他の金属まで錆び付く心配はありません。
ただまれに、微量のざらっとした加工が剥がれ、
手や衣服等に付く可能性もないとも言い切れませんので、
ご了承いただいた上十分ご注意ください。
また、本来ニット類等を肌蹴ないよう留めるものですので、
穴開きや引っ掻けの恐れのある目の詰まった生地や、
繊細な織りの生地へのご使用はおすすめ出来ません。
その点も十分ご注意ください。
当店ではあえて本作品を写真撮影しスキャニングで紹介致しません。
その為、実物本来の作者様発信の印刷物のお色は作者様の情熱を大切にお手元でお楽しみ下さいます様宜しくお願い申し上げます。
これは物語、身につけて寄り添う物語です。
表裏に違う表情を持つ、はねひとひら。
カバネド-Arata Nakajima-
キルトピン「翅一片」
退廃美匂い立つ、死してなお生薫るカバネドのアートを
持ち歩けるアイテム、是非お楽しみ下さい。
「翅一片」
以下作家よりのご案内。
古びたものへの憧景、架空の近代昔話を背景に持つ作品です。
赤錆加工のキルトピンに、
蝶の後翅を両面プリントしたアクリルチャームを麻紐で結び付けました。
付属のカード類には、物語と注意書きが記載してあります。
本体を身に付けて、また箱ごと飾っても楽しんでいただけると思います。
※麻紐は自然素材ですので、紡ぎ具合等により色の出方や太さが異なります。
※箱はマッチ箱の形状で、やや厚口のしっかりとした作りです。
※本体の下には真綿と紅茶葉を敷いています。
情報カード(物語)
翅一片(はねひとひら)
一九一三年の夏、昆虫学者長久保伊佐治とその一行が南米で消息を絶った。
一行が目指したのは大河流域に広がる密林、その奥深くに住むとされる少数民族の村であった。
長久保が探していたもの、それは幻の蝶である。
生い茂る草木や纏わりつく毒虫に阻まれたその村に言い伝えられている蝶の群れ。
外国人にとって非常に難解な言語で「連れ去る者たち」の意味の名を持つ。
それらの奇聞に魅せられた長久保自身は「幽玄蝶」と呼んでいた、と学者仲間は語ったそうだ。
一行が予定日に戻らぬことを憂慮し、捜索に出た現地の警察官数名と領事館職員は、
皮肉にも大群の蝶を目にすることとなった。
一行が乗っていたであろう船が泊まった粗末な船着き場付近を、
捜索隊の船とすれ違いに舞って行ったのだ。
後の聞き取り調査で、どのような蝶だったのかとの質問に対して、職員はこう答えた。
「あまりに突然で呆けてしまったのか、よく覚えていません」
少しの間を置き、口重く続けた。
「ただ、今にして思うのですが、すれ違っただけだったから良かったのかと。
追いかけてしまったら、帰れなかったのではないのかと」
何度か目的地であったとされる村にも捜索が及んだが、これといった足跡も証言もなく、
長久保一行の消息は不明のままとなった。
やがて文明化の波がその村にも押し寄せると、伐採された密林とともに村は消えた。
さらに時は流れ、都会へと移り住んだ元村人の遺品の中に蝶の後翅が見付かった。
それが、この「翅一片(はねひとひら)」である。
本品は複製を透明樹脂に閉じ込め、手軽に持ち運べるよう装飾品とした。
蝶の群れは仲間の死骸を恐れて寄り付かない、との怪談めいた噂話を参考としている。
当然のごとく、長久保の「幽玄蝶」かどうか定かではない。
実物は現地大学に保管されている。
研究対象にもかかわらず担当者が次々と替わり、いまだ分類されず名称もつかないままである。
※人物名称等すべて架空のものです。
Copyright(C) kabanedo All rights reserved.
■セット内容:本体(キルトピン+アクリルチャーム)、箱、情報カード2種、切手風シール
本体サイズ:キルトピン約40mm×13mm、アクリルチャーム約40mm×40mm
箱サイズ:外寸約99mm×61mm×18mm
本製品は、
キルトピン(カブトピンまたはストールピンとも呼ばれます)に
アクリルのチャームを取り付けたものです。
キルトピンは、赤錆加工を施したものを使用しています。
あくまでも古びた雰囲気を出す特殊な塗料ですので、
実際に他の金属まで錆び付く心配はありません。
ただまれに、微量のざらっとした加工が剥がれ、
手や衣服等に付く可能性もないとも言い切れませんので、
ご了承いただいた上十分ご注意ください。
また、本来ニット類等を肌蹴ないよう留めるものですので、
穴開きや引っ掻けの恐れのある目の詰まった生地や、
繊細な織りの生地へのご使用はおすすめ出来ません。
その点も十分ご注意ください。
当店ではあえて本作品を写真撮影しスキャニングで紹介致しません。
その為、実物本来の作者様発信の印刷物のお色は作者様の情熱を大切にお手元でお楽しみ下さいます様宜しくお願い申し上げます。